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「あの~、話、進めていいかな?」
一時期空気になっていた神様が言う。
「ああ、スマン。どうぞ」
「じゃあ言葉に甘えて、君にはまだ寿命があったんだけど、僕が帳消しにしてしまった。だから、代わりと言ってはなんだけど、君を蘇らせたいと思うんだ」
「出来るのか?」
まあ、確かに蘇れるなら万々歳だが。
「大丈夫だよ玲。ゼウス様だから」
それは理由になってない。
が、こいつがゼウスだったとは…………神の中でも王と呼ばれる奴がそんなことしてていいのかよ………俺を殺したりとか。
「まあ、でも元の世界には戻れないけどね。色々と不都合が起こるし。だから、君には『ベールウィサス』という剣と魔法が主体の世界に行ってもらうよ」
「ベール………ウィサス…………」
魔法って聞いただけでも行きたいな!だって魔法だぜ!?一度は憧れたモノだ。
「それだけじゃない。君には特典を付けよう」
「マジすか!?」
「うん。まずは全属性の魔法と無限の魔力、それに最強の身体能力。次にベールウィサスの全知識。それと頼れる仲間。それでどう?」
「OKわかった」
「まさかの即答!?」
まさにチート。携帯小説読んでて憧れた能力。それに仲間付きだなんて、太っ腹だな、ゼウスは!
「そのかわり…………」
「?」
「ベールウィサスの勇者と共に魔王を倒してほしい。出来る?」
「任せろ!」
「なんで玲はこう単純なの!」
失礼な、これはれっきとしたギブアンドテイクだ。
「じゃあ仲間なんだけど、要望ある?」
要望かぁ、じゃあ……………。
「ウリエルを」
「わ、私!?」
「いやだって、お前は俺をよく知っているし、お前となら大丈夫そうだから」
「そっ、そう…………」
顔を赤くして黙るウリエル、もといフウコ。
「あとは任せる」
「わかった。じゃあミカエル、よろしく」
「それはいいですね。では、セラフィムに仕事を一任しちゃいます♪」
これで三人パーティーか、RPGならある意味最強のメンバーかも。
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