最終編

8/36
前へ
/98ページ
次へ
うたた寝だったのか、その振動に小さく反応し腕を胴体に絡めてきた。 「んー?ユウヤどうしたの?」 俺の様子がおかしいことに気づいたのだろう。 もぞもぞと布団から出てくる。 俺は無言でテレビを指差した。 その指さえ周りから見れば、面白いように揺れ動いていた。 「えっ…」 ハルナの口から驚きの声が発された。 中途半端に口を開けたまま、俺に振り向く。 「ちょっとリモコン貸して!」 俺の手からリモコンを奪い、すぐさま音量を上げた。
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1103人が本棚に入れています
本棚に追加