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『…警察はアリサカ ミサトさんが濡れていたプラットホームの端で足を滑らせ、線路に転落したとみて捜査を続けています。では次のニュースです』
ハルナと顔を見合わせる。
「事故、事故だったんだよな?」
聞き間違いじゃないよな?
ハルナは小さく頷いた。
あれだけ強がってはいたが、心なしかハルナの顔も安心しているように見えた。
全身の力が抜ける。
二人して布団に勢いよく身体を埋めた。
その瞬間、
ーーピリリリリ!
耳をつんざくような突然の電子音に、再び身体が硬直した。
しかし、その音の発信源が枕元にある俺の携帯だと分かると、安堵した。
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