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「え?ミサトって書いてあるよ?お姉ちゃんなの?」
「ミサトからというより、警察だと思う。ミサトの携帯を使って身内を探してるんだろ」
「あー、なるほどね。とりあえず出てよ」
通話ボタンを軽く押し、俺の耳もとに持ってくる。
まだ心の準備が出来てないんだが…
流石に無言でいるわけにもいかず、なるべく抑揚のない声で応答した。
「もしもし」
「あ、もしもしアリサカミサトさんの身内の方ですか?こちら警察です」
少し野太い声だった。
ハルナが俺の手をたたき、自分で携帯を持つように指示して来る。
俺が携帯を持つと、もう関係ないといった感じでテレビのチャンネルを回し出した。
気にするな、俺。
気にしていたらこの先大変だぞ。
警察との会話に集中しよう。
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