1101人が本棚に入れています
本棚に追加
「だって私がユウヤと一緒に行ったら変じゃない。私も呼ばれたら行くから、ユウヤは一人で行ってよ」
言い訳じみた口調だ。
警察に行くのが面倒なんだろう。
もう一度寝る気か?
「ちょっと緊張して疲れちゃった」
ハルナは小さく欠伸をした。
俺はそんなハルナを尻目に、適当に服を着て、上からコートを羽織った。
「ね、もう電車動いたらしいよー」
寝室を出たところで、ハルナが俺に叫ぶ。
電車が運転を開始したとはいえ、今は乗りたくない。
大通りに出て、タクシーを拾うか。
最初のコメントを投稿しよう!