最終編

23/36
前へ
/98ページ
次へ
「わかった、行ってくる」 玄関を出て、マンションの外へ向かう。 こんな真昼間にタクシーなんて通ってるか? やっぱり、警察に行くには電車が手っ取り早いよな。 でも… 警察は会社のすぐ近く。 電車で行くなら、ミサトが死んだ駅で降りなければならない。 「そんなこと、俺には無理だよ」 一人、ポツリと呟く。 少しすると、マンションを出た。 昼間なのに辺りは暗い。 空を覆う分厚い雲は、太陽の光さえほとんど通さない程だ。 とりあえず小走りで大通りに向かった。
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1101人が本棚に入れています
本棚に追加