最終編

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大通りは平日の昼間であることが幸いして、人通りはほとんどない。 俺は荒くなった息を整えながら、タクシーを探し始めた。 警察に行ったら、何か聞かれるのだろうか? 周りを見回しながら考える。 いや、ニュースでは事故だって放送してたし大丈夫だよな。 急に言いようのない不安が襲いかかった。 しっかりしろ、動揺するな。 今の生活を守るんだ。 今の生活…? ハルナと過ごす日々。 楽しいさ。 破天荒で、少し自分勝手なハルナ。 楽しいけど…どうしてだろう。 どうしてこんなにも釈然としない?
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