5/13
913人が本棚に入れています
本棚に追加
/111ページ
ふと目があって、自然な流れで私達の顔が少しずつ近づく。 ……ま、まずいぞ。 「あー見て見てお母さん!カップルがいるーっ、ヒューヒュー」 その子供の声に私はハッとして、健太郎を引き離した。 お母さんがダメでしょといいながら子供も手を引いて逃げるように退散していった。 …気まずすぎるだろ。 「ごめん」 健太郎もため息をついて、そっぽを向いた。 そのまま頭をかいてああ゛と叫んで下を向いた。
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!