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ドサッ…
「おいっ!美桜!!大丈夫かっ?」
俺は慌てて救急車を呼んだ。
救急車が来てからもなぜか必死に名前を呼んでいた。
叫ぶように…
病院に着いてからもずっとそばに居続けた。
美桜の親はそんな俺に話してくれた。
美桜は肺に腫瘍が出来ていて、好きな陸上もやめて学校もちょくちょく休んで治療していた。
頑張って治療した甲斐があり、無事に腫瘍が消えたという。
しかし、また新たに出来ていた…
だから倒れたと…
しかも結構、深刻な状況らしい。
なぜなら余命…2ヶ月…
それを聞いて頭が真っ白になった。
そんなのテレビの世界の話だと思っていた。
今、目の前にいるんだ…
俺になにができる?
そばに居てあげること?
そんなの苦しいだけだ…
でも、美桜の親は必死に頼んできた。
だから、いることにした。
学校なんてどうでもいいから。
美桜のそばいにいたいって思った。
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