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病室に戻ると、美桜はいきなり苦しみだした。
「美桜っ!しっかりしろ!」
俺はすぐ看護師を呼んだ。
看護師たちは手際よく、治療していく。
俺は美桜の親に土下座し続けた。
「すみませんでした!俺が連れ出したばかりに!」
美桜の親は俺を責めずに頭を撫でた。
「ありがとう…ありがとう…」
何度も言った…
俺はどう意味かわからなかった。
すると、
「吹雪さん!呼んでいます!」
そう言われてすぐに美桜の元に寄った。
「吹雪くんっ…いつもそばに…ぃてくれて…ありがとっ…はぁ…はぁ…吹雪くんに逢えて…よかった…これからは…吹雪くんの中でっ…生き続けるっからっ…泣かないで…吹雪くんと桜見るからっ!ほんとに幸せだった…吹雪くん…好き…だ…ょ…」
美桜は静かに目を閉じた。
ピーーーーッ!
同時に美桜の心臓が動かなくなった…
「いやだぁぁぁ!!!美桜っ!約束しただろ!!!!これから2人で春も冬も桜を見ようって!約束破るなよ!美桜ぉぉぉぉぉ!!」
冬に咲く桜を見たその夜、美桜は静かに息を引き取った…
俺を残して…
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