日常の変化

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学校が終わるとさっそく先生にあいさつに行き、レッスンの日程も決まった。 メニューを考えたり、バトンを調整したりしているうちに、あっという間に終業式になった。 「舞ー!レッスン明日からだっけ?」 愛奈が半分跳ねながら私の机に来て話しかけてきた。 「うん、そうだよー!」 話題が話題なだけに、自然にニヤニヤしながら愛奈のテンションに合わせる。 「マーチング、やせるよねぇ♪もしかして…もしかしてもしかしてっ!恋とか始まっちゃったりするんじゃないー?」 ニヤニヤしながらも真面目に話に乗ってくる愛奈。 私は後輩のイメージを頭に浮かべながら、 「それは無いってー、だって後輩だよ?私が三年だった頃なんてマシな男子いなかったし!」 てか、男子なんて五人しかいなかったからなー… メガネ、ぽっちゃり、オタク、無口、変態。 男子らしい男子いないから部活で恋愛らしい恋愛はなかったし。 ある意味真面目な部活だった。  
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