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そこそこ男子とも仲良いし、 性格も人並みに明るかったから、健人君が話しかけてきてもわりと普通に話せてた。 話していくうちに、最初にもっていたイメージは変わっていって… 気付けばいつの間にか好意をもっていた。 そして、二度目…三度目…と席は変わっていき、 それでも奇跡的に隣の席だった。 メールをしはじめて数ヵ月、 クリスマスの日に私はコクった。 震える指でメールを打ち、何回も何回も見直して、不安になりながら送信ボタンを押した。 時間が過ぎるのが遅く感じて、 もしかしたらダメだったのかもしれない…… と思いながら待っていると、 ―――――『メール一件受信』――――― 急いでケータイを開いてメールを確認すると……… 返事はOKだった。
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