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その時は急いで電話して、自分でも呆れるくらい何度も何度も聞き返して、 「俺だって好きだっつーの!」 そう言われるまで信じられなくて… その後気まずくなることもなく、仲良く付き合って 幸せな学校生活を送っていた。 ―卒業間近― 「舞は、卒業しても俺と付き合っていける?」 いつも元気な健人がいきなり不安そうに問いかけてきた。 「急にどうしたの?私、健人が好きだよ、だから…付き合っていたいよ!」 「だよな!ありがとう!俺も別れたりしたくない、てか付き合っていく自信あるし!」 そういうとお互いにふわっと笑って、甘い言葉でバカップルみたいに気持ちを確かめあった。 そして卒業式のあと、二人でケータイで写真を撮って保存した。 でも…なんとなく、予感はしてたんだ。  
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