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「続きを話たまえ、豊臣君っ。それで、終わりではないだろう。」  織田教授は目を閉じたまま、豊臣准教授に言った。 「はっ、はい。これは、鈴木太郎が幼稚園に入る前に住んでいた家の近所の人間の話しですが、相当な悪戯っ子だったらしく、お昼休みで駐車している車に近付いて、その車の窓が開いていれば、ゴム製の虫や爬虫類のおもちゃを投げ入れ、驚かせたり、昼寝をしているようなら癇癪玉を鳴らして起こしたりして遊んでいたそうです。まぁ、子供頃の悪戯っ子だとしても、普通の話ですけど、ただ、興味深い話もあります。鈴木太郎は時々、男子高校生らしい人間と遊んでいたらしいです。家の中で・・・何して遊んでいたかは、不明ですが・・・。」 と、豊臣准教授が言い終わると、豊臣准教授は、「はっ。」とした表情をした。豊臣准教授は、織田教授の顔を見ると、織田教授は既にその事に気付いている様子だった。 「もっ、もしかして。この男子高生は悪戯目的で、鈴木太郎と遊んでいたのか。」 と、豊臣准教授は子供の頃の鈴木太郎の写真を見ながら言い終わると、豊臣准教授は織田教授を見た。織田教授は、豊臣准教授を見つめながら頷いた。
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