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「だとしたら、鈴木太郎は幼児期に男性恐怖症、或いは対人恐怖症・人間不信などのトラウマになっていた。だから・・・」 と、言い終わると豊臣准教授は急に頭の中にあった暗雲が晴れた感じの表情になり、気持ち悪いくらいの笑顔で織田教授を見つめていた。 「だろうなっ‼多分・・・。子供の頃から、トラウマを経験してるんだぁ。やはりなぁ。」 と、織田教授は目を閉じたまま、豊臣准教授にそう言うと 「続けたまえ。豊臣君っ‼。」 と、織田教授は激しい口調で豊臣准教授に言った。 「゛苛めに始まり、苛めで終わった゛そして゛恋で始まり恋で終わった゛の言葉で表すように鈴木太郎の小中高と十二年間は苛めと恋で表せます。鈴木太郎と小中高と十二年間、同じ学校に通った人、数人かと鈴木太郎の全学年の同級生からの聞き込み調査しました。まぁ、これほど苛められてるわりには、これほどモテるか?、と思いました。特に、中学時代が・・・。発端は中学一年生の時の初の委員会で鈴木太郎が自己紹介すると、委員会の女性委員長が「可愛いね❤」との一言で、委員会の女学生が嫉妬そうです。」 と豊臣准教授は言い終わると、織田教授を見つめていた。
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