報告

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「まさか、豊臣君っ‼本当に彼の瞳で落ちたと。それはそれで面白いテーマだ。豊臣君っ‼面白い論文を書いて見せてくれ。私は私は、その退化したと言われるフェロモン説を研究する。もし、彼が、いやっ、鈴木太郎がフェロモンをコントロール出来たとしたら。神と言えるのでは。ますます、鈴木太郎と言う人間に興味が沸く。」 と言いながら、目を細め鋭い眼光を豊臣准教授に向けながらも、口元が緩んでいた。いかにも、子供がおもちゃを見つけたような感じだった。 「確かに、学者冥利に尽きる面白いテーマですが、証明するには大変な作業。証明するには何年、いやっ、一生かかりそうです。」 「あっ、あのぉ~田教授っ‼報告の続きはどうしましょうか?」 「はっ、早く、話しなさいっ、早く。」 「あっ、はいっ。もう一つの面白い話は、インターハイの秋田県予選の入場行進の時に観客席から名前を呼ばれたそうです。通例で秋田県の全高校の一年生達が行進をする。二年生や三年生達は観客席で観客すると大きな行事の時です。秋田県といえども、五十数高、全高校生の数、二万数人の中で観客席から、彼の名前が聞こえたそうです。たった一人の女子高生の声だったそうです。」
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