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「こいつが問題なのだ。こいつは・・・。人間の形をした、神であり、悪魔なのだ。ようは、存在自体が罪なのだ。わかるかね、豊臣君っ‼」
と織田教授は、豊臣准教授にゆっくりした口調で言った。
「神で?悪魔?織田教授っ‼映画?テレビドラマの事ですか?そう言う事は、疎くて、すいません。わかりません。」
と、豊臣准教授は苦虫を噛んだような、表題で織田教授に答えた。
「違う、違うんだよ‼豊臣君っ‼私の知識からすれば、この男の行動は、行動学上、どの行動にも当て嵌まらない。だから、こいつは、神であり、悪魔なのだ。だからこそ、他人とっては災い種なのだよっ‼」
と織田教授は、少し興奮気味に、豊臣准教授に話した。
「はぁっ。神?悪魔ですか?私には、さっぱりです。」
と、さらに苦虫をもう一匹、噛んだような表情で、織田教授に答えた。
「豊臣君っ‼わからなくて正解なのだよ。わからないから、調べる。わからない事を調べるのが私達の仕事なのだから。豊臣君、どうかね?この研究を手伝ってくれるのかね?」
と織田教授は言い終わると、静かに目蓋を閉じ、頭の中で考えを巡らせていた。
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