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「三成、電気消すよー」
「・・・」
三成はあれから、夢中になってゲームをしている。わかる、わかるよその気持ちは。俺だって初めてファミコンした時超感動したしね。
「三成ったら」
ソファから微動だにしない三成の顔に自分の顔を接近させるも、反応はない。・・・そんなにシカトされたら、お兄さんイタズラしたくなっちゃうなぁ?
「三成」
ぷに、と頬を触る。固い、けどすべすべしている。
「三成って肌綺麗だなー」
「・・・」
「女性ホルモンでてそー」
つるつるな肌に遠慮無く触れるが、三成の反応はな・・・いや、ちょっと照れてる?少しだけ顔を赤らめ、眉と眉の距離がいつもより近い。
「気安く私に触れるな!」
「けちけちすんなよー」
三成がゲームから視線を外して俺を見たのがなんだが嬉しくて、三成の膝の上に身体を乗せてみた。・・・ニートの息子を持つ母親ってこんな感じなのかな?
「乗るな、離せ!寝るのでは無かったのか!!」
「ん?もうちょっと」
「っ・・・!調子に乗るな!!」
ごろん。・・・三成にソファから落とされてしまった。ショック。
「・・・いいもん、三成に邪険に扱われても。家康、一緒に寝よう!」
「あぁ、そうだな」
「・・・勝手にしろ」
俺が拗ねて家康の布団に入っていくと、普通に二人に受け入れられてしまった。マジすか。
ちょっと狭いけど、今日は家康と一緒に寝ましたとさ。
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