三夜目

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「二人ともただいま!!」 「!!木代!!」 帰るやいなや、三成が俺の胸倉を掴んできた。え?熱烈アプローチ?俺には家康も居るのに・・・大和くん困っちゃう!!・・・なんてね。 「げぇむが動かなくなった!!」 「ん・・・?」 あぁ、なるほど。それで飛び付いてきた訳か。 「貸してみて?」 三成からPSPを拝借。拝借ってか俺のだけどさ。 「あー、これ充電切れてるだけだよ」 「充電・・・?」 「ほら、ここに挿すんだ」 充電器とPSPを繋ぐ。そっかそっか充電切れね、確かに教えてなかった。 「ほら付いた」 「・・・」 「三成?」 俺が電源の付いたPSPを渡すと、何となく歯切れの悪そうな三成。 「・・・する」 「ん?」 「・・・感謝、する」 顔を赤くして、俯く三成は可愛らしくて。 ・・・なんか。 「よく言えました!」 「私を子供扱いするなッ」 「はいはい」 ぐりぐりと三成の頭を撫でると、キッと睨まれる。その表情さえ、可愛らしいと思ってしまった。 (・・・なんか、俺) 昨日まで感じていた可愛らしさと、何だか違う気がした。 (・・・やばいのかも) 何がやばいのかさえ、解らないけど。
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