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「二人ともただいま!!」
「!!木代!!」
帰るやいなや、三成が俺の胸倉を掴んできた。え?熱烈アプローチ?俺には家康も居るのに・・・大和くん困っちゃう!!・・・なんてね。
「げぇむが動かなくなった!!」
「ん・・・?」
あぁ、なるほど。それで飛び付いてきた訳か。
「貸してみて?」
三成からPSPを拝借。拝借ってか俺のだけどさ。
「あー、これ充電切れてるだけだよ」
「充電・・・?」
「ほら、ここに挿すんだ」
充電器とPSPを繋ぐ。そっかそっか充電切れね、確かに教えてなかった。
「ほら付いた」
「・・・」
「三成?」
俺が電源の付いたPSPを渡すと、何となく歯切れの悪そうな三成。
「・・・する」
「ん?」
「・・・感謝、する」
顔を赤くして、俯く三成は可愛らしくて。
・・・なんか。
「よく言えました!」
「私を子供扱いするなッ」
「はいはい」
ぐりぐりと三成の頭を撫でると、キッと睨まれる。その表情さえ、可愛らしいと思ってしまった。
(・・・なんか、俺)
昨日まで感じていた可愛らしさと、何だか違う気がした。
(・・・やばいのかも)
何がやばいのかさえ、解らないけど。
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