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「あー、ワクワクして寝れないー!」
「子供か貴様は!!早く寝ろ!」
三成の布団にお邪魔して、キャッキャ言ってやる。なんで三成の布団かって?家康は寝付きがよくて面白くないからだよ!
「三成も子供の時、こんな気持ちだったことある?」
「・・・」
「寝たふりすんなよー」
三成が寝たふりをするから、ほっぺたを抓ってやると嫌そうな顔をされた。ほら、起きてるじゃん!!
「私は・・・昔、秀吉様と半兵衛様のお茶会に参加させていただいた事がある」
「へぇー?」
「・・・その時位だ」
ふぅん。秀吉に半兵衛に三成なんて、豪華キャストなお茶会ですこと。
「今は?今はもうない?」
「・・・、・・・無いに決まっている」
「なぁんだ」
やっぱり、秀吉を殺されてからは・・・そんなこと、一度も無かったんだろうな。明日は、少しでも楽しんでくれるといいなぁ・・・。
「三成」
「・・・さっさと寝ろと言っている」
「俺は明日、二人と出掛けるの楽しみだよ」
「・・・フン」
少しでも二人が楽しめるようにしよう。さて、明日はどこに行こうかな・・・。
楽しい明日を瞼の裏に描きながら、俺は目を閉じた。
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