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「これが洗濯機ー」
「洗濯機・・・か」
洗面所にある洗濯機の元に家康を案内する。
「そ。この中に洗濯物入れてー洗剤入れてー」
「ふむ・・・」
「このボタンを押します!」
洗濯物を乱雑に放り込み、次に洗剤を入れた。スイッチを押すと、勢いよく洗濯機が動き出した!!
「ッ・・・!!?・・・勢いが、いいな」
「あぁ、結構ビビるよねー」
洗濯終了!!
さて、次は何をするかなー。
「そういやお腹すいたな。ご飯にしようか」
「あぁ。大和の飯は旨いからな!」
「そりゃどうも」
俺の料理なんて、一人暮らしだから仕方がなくやってるだけなんだけどな。・・・そう言って貰えたなら、嬉しい。
「今日はパスタにしよう。うん、パスタ以外に貯蓄がない」
今日は外食のつもりだったからね!!冷蔵庫がほぼ空だよね!!・・・ケチャップとなけなしの具材を使ってナポリタンにしようか。
「パスタなら簡単だから家康もすぐに作れるようになるよ」
「本当か!」
俺がそういうと、家康が嬉しそうな顔をする。
「じゃ、鍋に水入れて沸かして・・・」
家康にパスタの作り方を教えていく。家康は真面目に俺の話を聞いてくれるなぁ。・・・今度料理の本でも買ってこようかな。
「じゃあ具材切ってくれる?・・・そうだな、おいで」
「・・・近い、な」
「ドキドキする?」
家康をまな板の前に立たせて包丁を握らせる。そのうしろから、家康の手に重ねて俺も包丁を握る。
「耳まで真っ赤だ、可愛い」
「っ・・・!大和、あまりからかわないでくれ!!」
「ちょ・・・ッ!?」
くる、と家康が振り向いた。その勢いが良すぎて、俺がバランスを崩して倒れる。・・・もちろん家康も巻き込んで、だから、家康に押し倒された様な形になる。
「す、スマン大和!」
「いや、俺は別に大丈夫だけど。家康こそ大丈夫?」
・・・ちょっとからかいすぎたかな?反省しないと。
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