四夜目

3/8
前へ
/97ページ
次へ
「これが洗濯機ー」 「洗濯機・・・か」 洗面所にある洗濯機の元に家康を案内する。 「そ。この中に洗濯物入れてー洗剤入れてー」 「ふむ・・・」 「このボタンを押します!」 洗濯物を乱雑に放り込み、次に洗剤を入れた。スイッチを押すと、勢いよく洗濯機が動き出した!! 「ッ・・・!!?・・・勢いが、いいな」 「あぁ、結構ビビるよねー」 洗濯終了!! さて、次は何をするかなー。 「そういやお腹すいたな。ご飯にしようか」 「あぁ。大和の飯は旨いからな!」 「そりゃどうも」 俺の料理なんて、一人暮らしだから仕方がなくやってるだけなんだけどな。・・・そう言って貰えたなら、嬉しい。 「今日はパスタにしよう。うん、パスタ以外に貯蓄がない」 今日は外食のつもりだったからね!!冷蔵庫がほぼ空だよね!!・・・ケチャップとなけなしの具材を使ってナポリタンにしようか。 「パスタなら簡単だから家康もすぐに作れるようになるよ」 「本当か!」 俺がそういうと、家康が嬉しそうな顔をする。 「じゃ、鍋に水入れて沸かして・・・」 家康にパスタの作り方を教えていく。家康は真面目に俺の話を聞いてくれるなぁ。・・・今度料理の本でも買ってこようかな。 「じゃあ具材切ってくれる?・・・そうだな、おいで」 「・・・近い、な」 「ドキドキする?」 家康をまな板の前に立たせて包丁を握らせる。そのうしろから、家康の手に重ねて俺も包丁を握る。 「耳まで真っ赤だ、可愛い」 「っ・・・!大和、あまりからかわないでくれ!!」 「ちょ・・・ッ!?」 くる、と家康が振り向いた。その勢いが良すぎて、俺がバランスを崩して倒れる。・・・もちろん家康も巻き込んで、だから、家康に押し倒された様な形になる。 「す、スマン大和!」 「いや、俺は別に大丈夫だけど。家康こそ大丈夫?」 ・・・ちょっとからかいすぎたかな?反省しないと。
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

154人が本棚に入れています
本棚に追加