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「・・・大和」
「ん?何?」
家康が上に乗っかったまま退こうとしない。・・・どうしたんだ?
「・・・ワシは大和に、どう接していいかわからないことがあるんだ」
「え・・・?」
それって、どういう事だ?やっぱり時代が違うから色々と噛み合ってないってこと?ジェネレーションギャップってやつ?
「大和は、触れ合いが激しいというか・・・その、好意の表し方が、ワシらとは違うから」
「好意の表し方?」
「その・・・可愛いと言ったり、だな」
あぁ、からかいすぎってこと?・・・それはしょうがないかなぁ、こういう性分だし。
「だって、可愛いよ?今だって赤くて可愛い」
す、と家康の頬に触ろうとしたら手で塞がれた。ちぇ。
「・・・ワシとしては、大和の方が可愛いのだが」
・・・・・・ん?家康さん?今、なんて言いました?
「・・・家康、気は確かか」
「ワシはまだ朦朧してはいないさ」
「・・・なら、残念な視力なんだな」
俺が、可愛いって言った?・・・聞き間違えか、うん、きっとそうだな。俺って22歳の男子だし、可愛いとか無いわ、うん。
「大和、この際だから言っておくが」
「・・・はい」
「三成に、余りベタベタして欲しくないんだ」
「なんで?」
家康の表情がうつろう。どうしたの家康?オセンチなの?・・・オセンチって何だっけ?
「・・・理由ははっきりしないんだが、何だか・・・」
家康の爆弾発言まであと5秒。4・・・3・・・2・・・1・・・
「殴り飛ばしたくなるんだ」
家康、大丈夫か。キャラ崩壊してないか。絆の力は何処へ行ったんだ。家康さんマジ怖いんですけど。
「・・・わかった、善処します」
「あぁ、・・・スマンな」
・・・家康が怖いので、うん、ちょっと自重しようかな。
「・・・あ、パスタ・・・」
少し柔らかめのパスタが出来ましたとさ。
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