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パスタもできて、配膳も完了!・・・ちょっと柔らかめだけど、まあいいよ、うん。
「三成は・・・まだ寝てるのか。起こしてくる」
「あぁ」
ちょっと家康の視線が怖いけど、三成を起こしに行くことにする。
「三成、起きてー」
「・・・」
三成は、寝室の俺のベッドで丸まって寝ていた。三成、寝てるかゲームしてるかだなぁ。
「三成、ご飯だよ」
「五月蝿い・・・」
あれ、なんかこの前もこんな感じのことあったね。
「みーつーなーりー」
「・・・五月蝿いと、言っている・・・!」
ぐいっ
三成に腕を捕まれ、体を倒されて三成の腕の中に。・・・本当にうるさかったらしく、口を手で塞がれた。
「んーっ!!!」
「・・・貴様は大人しく抱かれていろ」
いや、苦しい!苦しいです!!何が苦しいって、この男同士が密着した状況がだけどな!!!
「貴様は不用意に近付きすぎだ」
「っ、あ」
口を解放され、一気に空気を吸い込んだ。・・・少し咳込む。
「なんだ、起きてるじゃんか・・・!」
「貴様の足音で目が覚めた。・・・貴様はドタバタと五月蝿い」
「おしとやかな俺もキモかろう!」
おしとやかな自分を想像して吐きそうになった。
「・・・もういい」
「何だってんだ」
三成にやっと体を離されたのでベッドに座る。・・・早く行かないとパスタ冷めるし家康が怖い。
「おい」
「なぁに」
「・・・貴様は家康に懸想しているのか」
「・・・懸想って」
恋焦がれてる、って意味でいいっけ?・・・これこそジェネレーションギャップだ。
「・・・そうかも、って言ったらどうする?」
「っ、貴様・・・!許さん!」
ギギギって睨まれる。いや睨まれるのに効果音とかないんだけどさ、ギギギって感じなんだって!!
「奴を選ぶ位なら、私を選べ」
え?と思った瞬間には遅かった。また手を取られ、体を引かれ、身体が密着し・・・さっきと違う所は
ちゅ
唇が重なった所だ。
「ッ!!!?みつな、みっ・・・!!?」
「五月蝿い」
「うるさい、じゃ、ない!!」
唇は離れたけど、まだ顔は近く、身体も密着したままだ。
「大和、どうした・・・!!・・・三成・・・!」
「家康、貴様にはこれ以上何もやらん」
そしてここで家康登場。うん、どうしてこうなった。
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