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「ここは何処だ・・・!?」
「えっと・・・」
見たところ、とても信じられはしないけど・・・本物のお二方らしい。
「家康に三成・・・だよな?」
「あぁ、いかにも。ワシは徳川家康、あいつは石田三成だ。そちらは?」
「木代 大和だよ」
「大和、か。良い名だ」
家康が手を差し出してきたのでその手をとり握手。三成ともしたかったから手を出したんだけどシカトされてしまった。・・・別に傷付いてないし。
「それで大和。ここは何処なんだ?」
「・・・うーん」
どう説明したものかと首を捻る。そうだ、PS3でバサラさせたら早いかも!と思いPS3を見てみると・・・
「あぁあああッ!!!?」
折れている。綺麗に見事に真っ二つだ。どうしてこうなった!
「貴様!いきなり大声を出すな!」
「ごめん・・・でも」
三成も大概声大きいよ、と言いかけて口を閉じた。触らぬ神に祟りなし、だ。・・・そんなことよりPS3だ。あぁ、弁償しなきゃ・・・。
「・・・これ」
「なんだこの鉄の塊は?」
「小さな画面だけどね、ゲーム機っていうんだ」
「げぇむ?」
懐からPSPをとりだし、二人に見せながら起動した。画面にはNow Loadingの文字が浮かび・・・クロニクルヒーローズのOPが始まる。
「なんだこれは・・・!!?何故私がこの塊の中に居る!?」
「一体どういうからくりなんだ?」
OPに登場する自分達を見てあわてふためく二人は、まるで初めて鏡をみた猿の様だ。可愛らしい。
「えっと・・・これは」
三成と家康に、事情を説明することにした。・・・難しいことは俺にもわからないけど、ね。
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