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「三成…!大和を離すんだ」
「貴様にどうと言われる筋合いはない!」
どうしてこうなった、本当にどうしてこうなった!いや、寧ろ何がどうなってる?俺の頭の中はこんがらがりすぎて、もうパンク寸前ですよ!
「三成、家康、一応落ち着こ?それから三成は俺を離そう?」
「断る」
ぎゅ
三成が俺の体を引き寄せ、抱きしめる。それを見た家康の笑顔が怖いです、やめて三成断らないで!!
「家康、これは私が貰う。貴様にはこれ以上何もやらん!」
「三成、大和はものではないんだ。貰うとかやるとかでは駄目なんだ三成!」
やっべえ俺そっちのけで話が進んでいくよ誰かタスケテ。
「木代、貴様はどうなのだ!」
「えっ」
「そうだ、大和はどちらを選ぶんだ?」
「選ぶ、って」
究極の2択である。どっち選んでも残滅されそうな、ね。
「ってかさあ!」
うん、選ぶ必要なんてない。…こいつらはきっと、現代なんて所に来てテンパっちゃってストレスが溜まっちゃってるだけなんだから。
「俺を喧嘩の材料にすんのやめろ!三成、離して!家康も拳を握り締めない!!」
俺がそう言うと、三成が渋々と手を離してくれたのでするりと脱出。うんうん、それでいいよ三成。
「二人とも、ずっと家に篭ってるの大変だし疲れると思う。…ごめん」
「大和…!…違うんだ、」
「でもこれとそれとは別だよ?…俺をあんまからかってると、本気にしちゃうからね」
二、と笑って家康の顔に顔を近づけてやると、家康の顔が赤くなる。はいはい、可愛い可愛い。
「三成も、女の子居なくて鬱憤溜まってるんだろーけど!あんま誘ってると今晩夜這しちゃうかんなー!」
「ッ…!いい加減にしろ貴様!」
「はいはい、じゃあご飯にしようねー」
あぁ、なんとかはぐらかせたかな。
…まさか二人とこんなことになるなんて思いもしなかった。
どうにかして二人のストレス解消考えないとなー。
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