五夜目

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「ただいまー…」 「おかえり大和!」 慌てて出ていったから疲れつつ、玄関のドアを開ける。するとそこには家康が立っていて、俺を出迎えてくれた。 「飯にするか?風呂にするか?」 「ん…?それともわたし?とか言っちゃう?」 「え?大和、私、ってどういう…」 「えー?」 家康、マジでわかってないの?それとも誘ってる?なんてね、あんまりからかっちゃいけないって解ってるんだけど、家康が可愛いのがいけないよね! 「家康」 「え、な、なんだ、大和?」 「こういうこと、だよ」 ぐいと距離を詰めて顔を近づけ、音だけのキスをする。顔を離してから悪戯っぽく笑ってやる。 「や、やややっ…!大和、何を…!!!」 「家康がわかってないみたいだったから」 「大和っ…!あまりからかわないでくれ!」 顔を赤くして口元を抑える家康。…もしかして照れてるっていうか怒って顔赤い? 「家康、嫌だった?…ごめん」 「いや、その…嫌ではなかったんだが…、そうじゃなくてだな」 嫌じゃなかったならよかった。…ん?よかったのか?いやまあよかったんだろう。 「大和!」 「何、家康?」 「責任を、とってくれ」 「…責任?」 責任、責任かぁ。家康を嫁にとればいいの?それとも俺が嫁?そんなことを思いながらリビングに入っていくと、三成が一人でWiiさんとにらめっこをしていた。 「ただいま、三成」 「木代!早くスマ●ラだ!」 「えぇ?」 「家康では話にならん!」 あぁ、家康強すぎて、ね。まあただひたすらフルボッコにされるって凄いストレスたまるよなぁ。 「大和!」 「ん。わかった」 「な、何がだ?」 俺が家康を振り返ると、びっくりしたような表情の家康。 「大きくなったらお嫁さんにしてあげる」 「な、ワシはもう大人だ!!」 「んーん?」 可愛らしい家康の頭をポンポンと叩くと怒られた。それさえ可愛い、可愛い。 「で、三成は責任とって俺のお婿さんね。これで完璧じゃん!」 「っ!!何を言っている木代!」 「ぶっぶー。今日から石田大和なので木代って呼ばないで?」 「では何と…!」 「大和。ほら、りぴーとあふたみー?」 三成だけ苗字呼びだったもんなぁ。好感度上がったら変わるかと思ってたんだけど、なかなか変わらないし。 「三成…だめ?」 「…貴様など嫁にとらん!」 「えー」 なぁんだ、面白くない。
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