五夜目

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「木代、もっと詰めろ!!」 「はいはい」 今まで触れてなかったけど、ちゃんと風呂にも入ってます。狭いから二人ずつだけどね! 「三成、背中流してあげようか?ていうか流しあいっこする?」 「誰がするか!」 水も滴るいい男(自称)な俺の誘いを断りますかそうですか。・・・家康はしてくれたのになぁ。 「三成の髪って意外とサラッとしてる」 「触るな!」 「なんでそんなに前髪長いの?願掛け?」 「貴様には関係ないだろう!」 三成の髪をとかす様に触っていると手を掃われた。ちぇ、ガードの高い奴だぜ。 「だってキレイな顔が隠れちゃってて勿体ないよ?せっかく整ってる顔なのに」 「五月蝿い、その歯の浮くような事ばかりを並べる口を閉じろ」 「全部俺の本心なんだけどなあ」 そう言うと、こちらを睨む・・・というか、見詰める三成と目があった。いつもの視線に比べると、少し優しい気がする。気のせいかな。 「三成?」 「・・・貴様の考える事はわからん」 ふう、と溜息を付きながら前髪をかきあげる三成は、・・・ぶっちゃけ、なんかエロい。白い肌が熱気で少し色付いてるのもけしからん。 「三成ー」 「風呂くらい静かに入らせろ」 「三成の首筋にかぶりつきたい」 「は」 俺が思ったことをポロリとこぼすと、三成は怪訝な顔をしながら顔をみるみる赤くしていった。 「・・・今後一切貴様と共に風呂は入らん」 「・・・その方がいいかも」 結構本音なんだから、仕方がない。
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