154人が本棚に入れています
本棚に追加
「木代、もっと詰めろ!!」
「はいはい」
今まで触れてなかったけど、ちゃんと風呂にも入ってます。狭いから二人ずつだけどね!
「三成、背中流してあげようか?ていうか流しあいっこする?」
「誰がするか!」
水も滴るいい男(自称)な俺の誘いを断りますかそうですか。・・・家康はしてくれたのになぁ。
「三成の髪って意外とサラッとしてる」
「触るな!」
「なんでそんなに前髪長いの?願掛け?」
「貴様には関係ないだろう!」
三成の髪をとかす様に触っていると手を掃われた。ちぇ、ガードの高い奴だぜ。
「だってキレイな顔が隠れちゃってて勿体ないよ?せっかく整ってる顔なのに」
「五月蝿い、その歯の浮くような事ばかりを並べる口を閉じろ」
「全部俺の本心なんだけどなあ」
そう言うと、こちらを睨む・・・というか、見詰める三成と目があった。いつもの視線に比べると、少し優しい気がする。気のせいかな。
「三成?」
「・・・貴様の考える事はわからん」
ふう、と溜息を付きながら前髪をかきあげる三成は、・・・ぶっちゃけ、なんかエロい。白い肌が熱気で少し色付いてるのもけしからん。
「三成ー」
「風呂くらい静かに入らせろ」
「三成の首筋にかぶりつきたい」
「は」
俺が思ったことをポロリとこぼすと、三成は怪訝な顔をしながら顔をみるみる赤くしていった。
「・・・今後一切貴様と共に風呂は入らん」
「・・・その方がいいかも」
結構本音なんだから、仕方がない。
最初のコメントを投稿しよう!