五夜目

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「大和、これなんだが」 「凄いな、家康・・・」 机の上に乗っているのはこの前俺が作って見せたパスタと同じもの、家康が作ってくれたらしい。 「助かるよ、ありがとう!」 「なに、まだこれしか作れないのだがな」 「あ、そうそう」 家康にプレゼントがあるのをわすれてた。俺は自分の仕事鞄を持ってきて、家康へのプレゼントを取り出し、家康に差し出した。 「えっと・・・これ、料理本なんだけどよかったら」 「・・・くれる、のか?」 「いや、まあ・・・いらないならいいんだけど」 いきなり料理本渡されてもな、って思いますよねぇ・・・この前ちょっと興味あるみたいだったから買ってきてみたんだけど。 「いや、嬉しい。これで大和に色々な物を食べてもらえる」 「・・・健気だなぁ」 健気な家康可愛いよ家康。俺は家康を抱きしめる。 「大和・・・!あれ程自重してくれと・・・」 「だって」 「だってじゃない」 そう言いつつも抱きしめ返してくれる所がまた可愛いらしい、・・・少しの間こうしてたいけど、先にご飯食べなきゃね。 「三成ご飯だよー」 「・・・木代」 「ん?」 「貴様は気が多い」 ぶすっとしながら席につく三成、・・・嫉妬?嫉妬なの? 「・・・二人とも、可愛いなぁ」 「何を言っている」 「可愛いのは大和だろう!!」 俺が言うと三成が睨んで否定し、家康がそう言った。家康の言葉に同意する様に、三成が一度瞬きをした。 ・・・どうしてそうなるんだか。
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