一夜目

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「さて」 彼等が居候することが決まったのはいいんだけど・・・とりあえず言っておかなきゃな。 「二人とも、約束してくれないかな、特に三成」 「・・・なんだ」 「現代では人殺しは犯罪だ、仇討ちでも。・・・ここに居る限りは、二人は争わないでほしい」 大事な約束だ。この約束がないと話にならない、・・・殺人犯にされたくないしね。 「っ、しかし・・・私は家康を」 「三成、大和に迷惑をかけちゃ駄目だ。・・・決着は元の時代に戻ってからにしよう」 「・・・」 家康に促されるが、三成は首を縦には振らない。仕方ないのかな、と思っていると、三成に刀を差し出された。 「み、三成・・・?」 「・・・貴様に預ける」 「いいの?」 「これ以上面倒を掛ける訳にはいかん」 目は合わなかったけど、三成の刀を受け取った。・・・三成、思ってたよりいいこだなぁ・・・。 「確かに。・・・ありがとう、三成」 「・・・礼などいらんっ」 少し照れているのか、三成はそう言いすてる。若干家康がによによしてるぞ! 「じゃ、そういうことで。・・・言うなれば大和同盟かな!」 「大和同盟・・・いいな!」 「好きにしろ」 「え、認めちゃうんだ」 冗談で言ったんだけどな。・・・冗談を言うのにも気を使わなきゃいけないみたいだ。
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