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「当主?アンタ、性別年齢その他もろもろまできちんと調べときなさいって言ってるでしょ」
お嬢様の顔がきつくなる。
「申し訳ありません」
別に男でも女でも仕事には関係ないから報告しなかっただけなのに、その内容を忘れたかのように言われるのは腹立たしく、ここは素直に謝って
「88歳の男性です。名前は―…」
「あ~、爺さんならいいわ。興味ない」
…この糞女…張り倒してやろうか!!
「コウモリ!私は支度するからアンタは車の用意。それから…」
糞…お嬢様がまだ俺を睨みながらこっちに近付いてきた。
ムカつくお嬢様だが見た目が良いせいで俺の心臓はバクバク。
そんな俺に気付いたお嬢様は最上級な笑みを浮かべた瞬間…!
「この格好で来るなって何度も言ってるでしょうが!」
(…フリルの白!!)
思ったのと同時に素晴らしい蹴りが俺の首筋を直撃し、俺の頭は胴体と離されて床に転がっていったではないか。
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