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冷水機に着き、水を飲んでいる聖也の後ろを、今学校が終わった様子の生徒がたくさん通っていった。
どうやら、今日は一・ニ年と三年では終令時刻が違ったようだ。
三年生はやはり受験の年だから時間がズレるのは普通だ。
そして、もうすぐサッカー部の先輩達も引退試合を迎える。
もちろんそれは詩音も例外ではない。
つまりあと数週間で、詩音は完全に部活に来なくなるのだ。
聖也「それまで絶対あいつに麻衣を近づかせねぇ。」
改めて聖也は強く意気込むと、グラウンドへと戻った。
グラウンドへ戻り、練習を再開しようとしていた聖也は、ふと麻衣がいないことに気付いた。
聖也「なぁ、赤坂知らねぇ?」
加奈斗「赤坂?あぁ、そういえばさっきお前が冷水飲みに行ってる間に、詩音先輩とどっか行ったぜ?」
聖也「はぁ!?あいつ…詩音先輩は今日休みなんじゃなかったのかよ!!」
加奈斗「しっ、知らねぇよ。まぁ、どうせ部活の話でもあったんじゃ……って、どこ行くんだよ!聖也!!」
聖也「冷水だよ!!」
聖也は全速力で走りだした。
一体、あいつは麻衣に何の用があったんだ。
もしかして……。
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