2.部活

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冷水機に着き、水を飲んでいる聖也の後ろを、今学校が終わった様子の生徒がたくさん通っていった。 どうやら、今日は一・ニ年と三年では終令時刻が違ったようだ。 三年生はやはり受験の年だから時間がズレるのは普通だ。 そして、もうすぐサッカー部の先輩達も引退試合を迎える。 もちろんそれは詩音も例外ではない。 つまりあと数週間で、詩音は完全に部活に来なくなるのだ。 聖也「それまで絶対あいつに麻衣を近づかせねぇ。」 改めて聖也は強く意気込むと、グラウンドへと戻った。 グラウンドへ戻り、練習を再開しようとしていた聖也は、ふと麻衣がいないことに気付いた。 聖也「なぁ、赤坂知らねぇ?」 加奈斗「赤坂?あぁ、そういえばさっきお前が冷水飲みに行ってる間に、詩音先輩とどっか行ったぜ?」 聖也「はぁ!?あいつ…詩音先輩は今日休みなんじゃなかったのかよ!!」 加奈斗「しっ、知らねぇよ。まぁ、どうせ部活の話でもあったんじゃ……って、どこ行くんだよ!聖也!!」 聖也「冷水だよ!!」 聖也は全速力で走りだした。 一体、あいつは麻衣に何の用があったんだ。 もしかして……。
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