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僕は彼女の隣に立って、鍵盤を一つ叩いてみる。
そんな僕を、彼女は首を傾げて変なものでも見るような目で見ていた。
僕はまた一つ、別の鍵盤を叩く。
僕と彼女は、こんなにも違うんだ。
「ずっと」
僕は無意識に口を開く。
「謝りたかったんだ」
もう、最低最悪な僕でもいい。
「君を、理解した気になって」
一秒でも、一瞬でも。
「君の気持ちを考えてなかった」
君の隣に居たいから。
「だから、ごめん」
僕は彼女から一歩離れて、頭を下げる。
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