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「まーい」
「小百合!(さゆり)」
助かった。
トリオが私から一歩離れた。その隙を狙って小百合の元に駆け寄る。
「ごめん、小百合と勉強するから」
「え? 私は小説……」
ホントの事を言う前に小百合の口を手でおさえる。
隆兄が持っていた通学カバンをとった。
抑えていた手で小百合の手をとって、ダッシュ!
四人の中で私が一番足がはやいし、今は小百合がいるから追ってはこれない。
後ろでトリオが呼んでるけど、気にせず家に向かった。
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