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「つーか、花宮は?」
月「さぁ?」
「連絡もよこさず何やってんだ。どーせ日向とでもイチャついt「なんて?」」
「うお!?」
後ろから少しドスの効いた声が聞こえた。振り向けば、そこには花宮がいた。
花宮は顔もそれなりに良いし、スタイルだって抜群だ。すれ違う男は絶対に振り向くだろう。
きれいになびく長い髪は少しだけ巻いていて、明るい茶色だ。背丈は俺よりでかい。
まぁ、俺が小さいんだけど
だがしかし、こいつの性格は生意気だし気が強い。だまっていれば可愛いだけだ。
花「んで、誰がどこで誰と何してたって?」
「え、いや、べつに?」
花「まぁ、いいいわ」
俺と花宮の関係はただの仕事相手のようなものだ。
俺が聖書を集める。花宮も体に刻まれた刻印を消すために聖書を集めてる。
だけど俺の求める聖書と花宮の聖書は全くもって違う。
その聖書を狙う奴は他にもいっぱい居る。だから仲良く協力して聖書を集めることにしたんだ。
呪いの種類はたくさんある。例えば発作により心臓が痛み死に至るとか。精神が弱ければ飲み込まれそのうち自我を失ったり。
だから聖書にもいろいろな種類がある。
俺は自分がよければ他はどうでもいいって奴なので、他の奴がどんな呪いなのかなんて興味はない。
「んで、何の用?」
花「私にもあなたにも利益がある話を持ってきたのよ」
「へー」
興味がわき花宮をジッと見る。花宮は遠慮なく椅子に座った。
花宮は見た目は華やかだしおしとやかってイメージがつく。
だが、花宮はそれをくつがえす。
戦いは俺と月村より相当強いし、頭の回転も速い。
こいつと組めば上手くいくって俺の直感で決めた。
花「日向からの情報だけど」
「あいつからね……その話、聞かせて」
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