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快は俺のたった1人の信者だ。これ以上なく俺に尽くしてくれている。けど、快の利益は俺についたってないのだ。
音葉には花宮の呪いや快の呪いを解けるが、俺には自分の呪いを解くのに精一杯なのだ。
だから、快が考えていることが読めずに少しだけ疑っている。
ま、花宮も白って決まったわけじゃないが、本人は音葉のやり方には不満があるらしい。
音葉の聖書集めのやり方は深く知らないけど、花宮はなにかしらの理由で関わった時にわかったらしい。
それは数日前であっち側に首をつっこみ死にかけた。迎えに行った時は出血多量で死ぬかと思ったが、月村と快の手当てでなんとか一命をとりとめた。
一方で快は花宮を好きらしく全力で花宮に挑んでいる。
まぁ、花宮はそんなの気にしてないし、求めてもいないらしい。
俺はあえてからかっている。
俺が快を疑っていると気づかれると困るし。
「んー、明日な明日。お前の家に行くよ。」
ニカッと微笑んでやると花宮は嫌そうには?と言った。俺はすぐにえ?とかえした。
花「何で私の家を集合場所に使うわけ?」
「そんなの!俺の家が誰かにバレチャ困るだろ!それにお前すぐ引っ越せるんだろ?」
高校生をしている時点で家なんて誰かにわかってもおかしくない。本命は花宮の足だ。
数日前の怪我で足は動かなかった。今は少しだけましになっているようだが足を組む時に顔をゆがめていた。
花「わかったわよ。明日のいつ来るの?」
「飯食ってからだな」
花「了解したわ」
花宮は椅子から立ち上がった。月村はさっそく紅茶をいれていたコップとケーキの皿を取りキッチンに入って行った。
花「じゃ。」
「おう。」
花宮は部屋から出ていき、そのあとにガチャンと音がして家を出たのがわかった。
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