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次第に力が強くなっていく。声は一段を低いが絶対に楽しんでいる。
「痛い痛い!!じょーだんに決まってんだろ!」
頭がしめつけられてきてだんだん本気で痛くなってきて、まじでつかれた。
本気であやまると月村はパッと離してくれた。
月「日向からスパイがいると?」
「あぁ。少し前に連絡があってな。日向が花宮を気にかけるってことは花宮は白に近い」
携帯を開いてメールボックスを見る。日向からのメールは少ない。その内容のほとんどがクリードと音葉の行動についてだ。
1番新しいメールは「音葉のスパイがいる」だった。
月村には話したけど花宮と快には伝えてない。今の段階では。
「俺は快が黒な気がするんだよなー…」
月「花宮さんも白とは言い切れないでしょう?」
「まぁ、そうなんだけど。花宮が黒ならあぶねーよな。いろいろヤバい情報も回してるし。……ま、なんとかなるっしょ!」
いくら考えても出てこない答えを探すより、2日後の聖書のことに頭を働かせた方がよさそうだ。
月「はぁ…」
「ため息吐くと幸せが逃げるぞー」
月「誰がそうさせてるんですか」
キッと目を鋭くさせ俺を睨んでくる。
「まぁまぁ。もう今日はしまいにしよーぜ。寝るのが1番!ってことでおやすみー」
俺は月村の言葉を待たずに自室へのドアへむかう。
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