なんで?

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「はい。」 そう 返事を残し バスセンターに向かった。 センター発のバスに乗り 荷物を膝に抱え座った。 疲れがピークの私は 出発の確認もできず 眠りについた。 疲れ果てての 熟睡だ。 目が覚めるわけもない。 でも 膝の上は荷物でいっぱい… その上に頭を乗せ ぐっすり 眠っていた。 急ブレーキで 眠りが浅くなった。 そのとき 左胸に違和感があった。 頭も目も まだ覚めきらず 何が起きているか 全く理解できない。 全くウブな私は それが 何なのかも理解できなかった。 違和感は 変な動きをしている。 手のひらで触ったり つかんでみたり 先をつまんだり… 完全に目は覚めたが よくわからない… 違和感は 変な動きを止めない。 目を開き 隣を見た。 スーツ姿で 上着を脱ぎ それをひざに乗せ 自分の腕を隠し 私の制服の中に手を入れ カッターの上から 触っていたのだ…
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