プロローグ~始まり~

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あれは今から12年半前の出来事。 平成7年1月17日… そぉ、あの忌まわしき阪神・淡路大震災が全ての始まりだった。 その日の朝、ベッドの上で気持ち良く眠っていた私の身体を、突然…激しい揺れが襲って来た。 当時まだ独身であった私は加古川市にある実家から神戸市内の会社へ車で通っていました。 慌てて飛び起き、揺れが収まるのを待ってから、すぐにテレビのスイッチを入れたが停電で電源が入らない。 取り敢えず、渋滞するといけないと思い、いつもより早めに家を出て会社に行く事にしました。 第二神明高速を車で走っていると須磨から先の阪神高速は通行止めに… 仕方なくそこから先は一般道で行く事にしたが、大渋滞で動かない。 会社に電話をしようと思いやっと辿り着いた公衆電話にも長蛇の列。(当時、携帯電話は一般人にはまだまだ普及していませんでした) 順番待ちをして、やっと自分の番が回って来て会社に掛けたが呼び出し音も鳴らない状態。 兎に角会社まで行ってみようと再び車に乗り込んだ私はこの後、悪夢の様な光景を目にする事になりました。 一階が二階に押し潰された家…炎上する家屋、車…倒れた電柱にビル…
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