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その電話は…
友人の一人の死を告げる残酷なものでした。
彼との出逢いは私の大学時代にまで遡る。
当時、スケート場でアルバイトをしていた私は、冬はアイススケート、春夏はローラースケートのインストラクターをしていました。
ローラースケート場でバイトをしていた時に、東灘から常連として通って来る様になったメンバーの中の一人が彼でした。
メンバーの中でもリーダー的な存在で、歳も私よりひとつ上で、いつも明るく周りの人を和ませていました。
そして、いつしかそのメンバーとはプライベートでも一緒に遊びに行ったりする仲になっていました。
しかし、大学を卒業して社会人となってからは徐々に連絡も取れなくなり、以前の様に一緒に遊んだりする事もあまり無くなっていました。
そんな中、彼の突然の死を知らせる当時のメンバーからの電話…
東灘のアパートで彼は一階、もぉ一人のメンバーが二階に住んでいて、震災で倒壊した二階部分の下敷きになった事による圧死との事でした。
二日後に彼の葬儀が行われました…
そして…
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