詩…違和感

2/2
前へ
/34ページ
次へ
少し「つけ足した」だけで崩れてしまったんだ。 君はとても悲しんだ 残骸を見つめて呟いた ごめんね、少しだけのつもりだったんだ。 バラバラに散らばった欠片を拾い集めて 君は静かに言った 「それでも足りなかったんだ」 そうして、少しずつ積み重ねていく 「今度は綺麗に積み重ねるんだ」 もう何度目かもわからない君の台詞が響く そしてまた崩れて悲しむのだろう なぜやめようとしないのか 僕にわかるはずも無い 君を止める事さえできないのだから 君を支える事さえできないのだから どれ程の高さに、何を積み上げるのだろう 君が大事に積み上げる 一つ一つは何だろう 意味を知らず目的も知らず ただ眺めていた いつか積み上げる物さえ無くなった時 君は何を思うだろう 無数に散らばる残骸の中 ただずっと佇む君も、崩れてしまうのだろうか 再びの無い恐怖へ 再びの無い絶望へ 唐突な終焉なのか 予期された結末か そして今は何を積み上げるのか 君が何をしようとしてるか 僕にわかるはずも無い 君を騙す事さえできないのだから 君を信じる事さえできないのだから 理由(わけ)も無く、結末も無く、意味も無い そんなはずは無い しかしそれを知らない 君は僕なのに… 僕は君なのに… それは積み上げる物だったのに すでに積み重なっていたのに 君はまだ積み上げている さっき崩れた高さよりも 少しだけ高く 少し高く ‡編集後記 自分の中に芽生えた 「よくわからない違和感」 を詞にしてみました。 そいつは生きてるのかなぁ まぁ活きてるとは思うけど だんだんでかくなってます(笑)
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加