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マティルはドアノブに手を掛けドアを押した。
ドアには鍵が掛かっていなかった。中に入り辺りを見渡すと、いつも博士が居ている書斎の扉が少し開いていた。
マティルは扉をノックして、中からコーヒーの匂いがする書斎の扉をそっと開けた。
中に入り、マティルは驚愕した。
目の前で宙に浮いている博士が居たのだ。博士の首には縄が巻かれてあり、その縄は天井の柱へと繋がっていた。
あまりの光景にマティルは呆然と立ち尽くしている。
ふと、我に帰り急いで博士を縄から降ろすが、博士の息は既に無くなっていた。
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