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「マティルへ  これを見ている頃には、私はこの世には居ないだろう。 私は何十年も『死』について研究してきたが、実際の所何も解らなかった。人が何故死ぬのか、死後の世界はあるのか、それを確認する事は難しい。 結局、答えは出なかった。是非とも、君が答えを導いてくれないか。 これは、最後の実験だ。 死後の世界があり霊魂というものが存在するのであれば、私がそれを証明しよう。 この部屋の柱に風鈴が掛かっている。10がつく日の午前0時に私がその鈴を鳴らそう。 君は鈴が鳴るか確かめてくれないか。 できるかわからない。でも、霊魂というものが本当に存在するのならば私と君でそれを証明しようじゃないか。        トーマス」
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