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ているのか?」
どうやら鍵は開いているようだった。そして夏美はドアを開けた。ぎい!!と不気味な音がした。
「さあ、いってらっしゃい!!!!!!!」
そして修と優子はロウソクに火をつけ、校舎の中に入って行った。校舎の中は運動場よりも、もっと不気味で普通に幽霊が出てきてもおかしくないくらいの雰囲気だった。
「はっ早く行こう?」
「うっうん」
修よりもなぜか優子の方がずっと冷静だった。そして二人は歩き出した。すると突然、ギシギシギシギシと鈍い音が。
「お前達、こんなところで何やっているんだ?」
階段から20代前半っぽい男性がおりてきた。
「うわあ!でたあ!」
修は幽霊だと思い思わず叫んでしまった。
「でたあって何が?」
いつのまにか、目の前に男性が。先程まで冷静だった優子も驚いていた。
「お兄さんは?」
優子は聞いてみた
「俺はこの廃校の元教員だ」
「なんだ、先生だったのかあ」
修や優子はかなりほっとした。優子はその時、一応自己紹介しておこうと思って
「私は優子でこの子は友達の修です」
「優子に修か、よろしくな」
なぜか男性は名前を教えてくれなかった
「ところでお前らこんなところで何やっているんだ?」
修達は肝だめしのことを男性に話した
「肝だめし!?」
「もうすぐ取り壊されるって聞いたから。肝だめししたいなって」
絶対怒られるかなあと思っていたが
「わかった。俺もその肝だめしに付き合ってやるよ!」
かなり意外だったのでびっくりした
「ところでどうゆうルートでまわるんだ?」
修はさっき、夏美が言っていたことを話した。
「ほお!ややこしいというか。めんどくさいなあ」
二人は苦笑いだった
「しょうがない。旧校舎は3階建てだからそんなに時間はかからないだろ。とりあえず、まずは1階の職員室からだ」
そして3人は歩き出した。少し歩くと職員室が見えた。職員室のドアを開けるとたくさんの机があった。どの机もほこりかぶっていた。10年の月日がたっているからしょうがないけれど。
「そういえば、目印つけなきゃなんないだよなあ?」
修は夏美の言葉を思い出した。
「チョークとかないかなあ?」
優子はチョークを捜しはじめた。
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