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小学3年生のころ、私はさっちゃんの噂などはあまり信じていなかったのですが。友人の智子のことで嫌でも信じることになりました。ある日。私と智子は放課後、図書室の掃除をしていました。
「そろそろ帰ろうか?智子」
私は智子に声をかけました。すると
「幸、なんか面白そうな本。発見したんだけど」
「面白そうな本?」
私が智子の元に駆け寄ると。智子は[日本の怖い話]という本をめくっていました。
「げ!怖い系!?私そうゆうの苦手!!」
自慢ではありませんが、クラス1。私は怖がりでした。逆に智子は怖い話
が結構好きなタイプでした。
「これ読んでみて」
「何よ!?」
私は恐る恐る智子が開いているページを見た
「さっちゃんだって。知ってる?寝る前に、さっちゃんの歌を歌うとさっちゃんが現れて手足を取られるんだって」
「へえ。っていうか。凄く怖いじゃない」
私はかなり怯えていた。
「それでこの本に書いていたさっちゃんの話は寝る前にさっちゃんの歌を歌うとさっちゃんが現れ手足を取られる…あれ続きがあるみたいだけれど。誰かが汚してなんて書いているのかわからないや」
そして智子は本を閉じた。
「まさか、智子。試したりとかする
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