第14夜 あの日の4人は

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なったのは僕らが学校でかくれんぼをした日だった。 そして紫乃の死から1年がたった。 僕らは紫乃のことなど忘れかけていた。そんなある日のことだった。突然、雪美がいなくなったというかこの世から消えてしまった。僕らいがいの友達・家族・先生。みんなが雪美の存在を忘れていたのだからだ。雪美のことを覚えているのは僕ら3人だけだった。 「なんで、みんな。雪美のことみんな、忘れてしまったんだよ」 「雪美と仲がよかった奴らもだ」 僕の脳裏に紫乃の姿が 「もしかして、紫乃の呪い」 「な!なんてこと言ってんだよ!そんなことあるわけないだろ」 次の日、今度は寿人が雪美と同じようにこの世から消えてしまった。 「なんで寿人まで、次は俺かお前かどっちかなのか」 大樹はかなり怯えているようだった。その夜、僕の家に大樹から電話がかかってきた。 「はい!もしもし!大樹。どうしたの?」 「…祐司。助けてくれ」 「え!?」 電話ごしの大樹は昼間より怯えているようだった。 「俺、誰かに見られている気がする。今だってすぐそばで誰かに見られているような視線が」 「何言ってんだ!?すぐにそっち行くから待っていろ」 僕が電話を切ろうとしていると 「まて!切るな!」 「すぐそっち行くから」 そして電話を切り、僕は大樹の家へむかった。チャイムを鳴らすと大樹の妹の雛が出てきた。 「大樹。いる?」 「大樹って誰?」 雛は聞いてきた。何言ってんだと思いながら 「君のお兄ちゃんだよ!」 「どうしたの?雛」 リビングから大樹の母親が出てきた 「あ!おばさん!大樹いますか?」 「大樹。そんな子。うちにはいないけど、あなたどなた?」 まさか大樹も消えてしまったのか 「失礼します」 と言いながら僕はその場から走り去った。僕は心の中で [次は僕だ。僕が狙われるんだ!] と心の中で叫んでいた。そんなのは嫌だ。僕はいつのまにか、学校にいた。そして1年前に紫乃が自殺したトイレの入口まで来た。 「ここで紫乃は死んだんだよな」 「みつけーた」 この声は紫乃!? 「今度はあなたが鬼よ」 目の前には紫乃が 「今度はあなたが鬼なんだから、私を探してね」 そう言いながら紫乃は僕に何もせず消えてしまった。これで何もかも終わったと思っていた僕だが。それいらい、見えるのです。紫乃の姿が
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