第15夜 天国からのメール

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この短文メール。敬吾君が毎日送ってくれたメールとよく似ているじゃない」 まさか。死んだ敬吾がメールなんて送れるわけないじゃないと私は心の中で思っていたが。 毎日のようにメールが届いた。 「…」 私は心のどこかでもしかして本当にメールの送り主は敬吾なのではないかと思いはじめた。ある日のことだった。仕事で大きなミスをして落ち込んでいる時に 『こんばんは、あんまり落ち込むな。次からまた頑張ればいいじゃないか。K』 K。もしかして敬吾のK!?そして次の日から少し長いメールが送られるようになってきた。 ある日、今日は私の誕生日でした。するとメールが 『おはよう。誕生日おめでとう。一緒には祝えないけど。ずっとそばにいる。K』 敬吾…。私は思わず泣きくずれてしまった。そんなある日。同僚の男性から 「結婚前提で付き合ってください。」 「え!?」 まだ敬吾のことを忘れられていないというか。思いはだんだん強くなる一方だった。 「ごめんなさい」 私は断ってしまった。 「まだ彼のこと忘れられないの?」 「…」 彼とは敬吾のことだった。 「彼は死んだんだ。もっと前を見ないと。もうすぐ一年だよね。彼が亡くなって。」 厳し
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