第15夜 天国からのメール

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い表情で男性は私に言った。 「ごめんなさい」 私は逃げるようにその場から去った。それからというもの敬吾からのメールはとぎれてしまった。 メールがとぎれて一週間がたった 「どうして?私からはメール送れないし」 そんなある日のこと久々に敬吾からメールがきた 『久しぶりにメールを送るよ。俺のことは忘れて同僚の男の気持ちにこたえてやれ』 「なんでこんなメール送ってくるのよ」 ちなみに私は会社にいました。すると隣に座っていた同僚の男性が 「彼だって。僕のこと認めているじゃないか。もう少し考えてくれ」 男性は真剣な表情で私に言った 「ごめんなさい、今はまだそうゆう気持ちにはなれないの」 「…」 そして今日で敬吾が亡くなって1年がたった。この1年はすごく長く感じた。一周忌をむかえた私は敬吾のお墓に来た。 「敬吾…」 私は泣きだしてしまった。するとお墓のところに携帯が。よく見るとどうやら敬吾の携帯のようだった。 「なんでこんなところに敬吾の携帯が」 私は携帯を開いた。すると送信ボックスにはこの1年で今まで私の元に届いたメールがあった。 「やっぱり敬吾だったんだ」 私は敬吾の携帯を抱きしめた。気がつくと私の携帯に一件メールが届いていた。メールは敬吾からだった。内容は 『お墓参りに来てくれてありがとう。これは最後のメールで。今日で本当にお別れだ。俺のことは忘れてくれ。これ以上!俺のことでお前が苦しむのをみたくないから。』 「さようなら」 一瞬、敬吾の声がした 「敬吾…そんなの嫌よ。これでもう最後だなんて」 すると目の前に敬吾が 「美嘉。もうお前のそばにはいられないんだよ」 「敬吾」 「けど。いなくなったりはしない。お前の心の中に俺はいる」 「そうだね。そうだよね。」 「大好きだ。愛してる」 敬吾は私にキスをしてそして消えていった。それ以来、私に敬吾からのメールが送られてきたりすることはなくなってしまった。
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