第2夜 男の子

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雛はマジでやるの?とって顔をしていた。しかし、私はあまり幽霊とかそうゆうのは信じない主義だったので車から降りた。 「僕?どうしたの?こんなところで?」 男の子の裸は真っ白で、一瞬。この世のものではないような感じがした。 「よかったら車に乗ってく?」 すると男の子は笑顔で 「ありがとう」 と呟いた。なんだ、ちゃんと。笑えるんだあと私も思わず笑顔になった。そして、私は男の子を車の 後ろのドアまで連れていった。 「さあ、乗って?」 私は男の子を後ろに乗せた。 そして車を出し。数分たった頃。なぜか雛は大人しくなった。私はそんな雛を見て 「…」 「雛、どうしたの?」 「…」 雛は怯えきった目をして体を震わせていた。なんなのよと思いながら。雛に聞いてみることにした。 「雛、どうしたの!?」 「ばっバックミラー見て。」 「は!?」 私はうまく聞き取れなかった。 「バックミラー!!!!」 そして私がバックミラーを見るとさっきの男の子の姿が。それはそうだ。先程、後ろに乗せたのだから。 「なんなのよ!?いったい!?」 「いやああ!なんで映ってるの!?」 雛はかなりびっくりしているようだった。 「いったい何があったの?」 「私なんだか、嫌な予感がして。何度もバックミラーを見ていたんだけど。 映ってなかったのよ。さっきまであの男の子の姿が」 えっ!?そして私が、バックミラーを見ると。男の子の姿はなかった。 「は!!!!!」 私は思わずその場で車を停めた。 「ハアハア」 「ね!映ってなかったでしょ?」 そして二人が後ろの席を見ると男の子の姿はなかった。 「よかった、怖かったけれど。消えてくれたみたい」 そして二人は安心したためいきをついて前を見た。すると車の前に凄く怖い顔をした男の子が映っていた。 「いやあ!!!!!!!」 その瞬間。男の子の姿はなくなっていた。
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