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その瞬間、健斗の顔をしたピエロは消えてしまった。
「なんだよ。あれ」
健斗はかなり怯えていた
『ハズレだったんだよ。さあ次は左のピエロだ』
左のピエロはマスクをはずした。マスクの下の顔は祐一郎だった。
「ひい!」
『これもハズレだ』
「次は私ね」
ピエロはマスクをとった。マスクの下は同じ顔だった。
そして何枚もマスクをとるが全部同じ顔だった
『お前の勝ちだ』
いつのまにか目の前にはピエロが
「そっそう。じゃあみんな帰ろう」
『その前に』
ピエロの手にはいつのまにか1本のバラが
『血のように赤いバラをどうぞ』
私はバラを受け取った
「さあ、みんな。帰ろう」
私達は入口まで走ったがピエロが追ってくることはなかった。
「あれ、おかしいなあ。ピエロが追ってこないぞ」
「まあいいじゃん。それよりも。もう帰ろう」
そしてその時は3人の身には何も起こらなかったが。その夜。祐一郎が部屋にいると。ガタガタと窓ガラスが激しく揺れていた。
「そういえば、ピエロが言っていたペナルティーってなんだったんだろ。殺される?まさかなあ」
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