第16夜 ピエロ

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その瞬間、健斗の顔をしたピエロは消えてしまった。 「なんだよ。あれ」 健斗はかなり怯えていた 『ハズレだったんだよ。さあ次は左のピエロだ』 左のピエロはマスクをはずした。マスクの下の顔は祐一郎だった。 「ひい!」 『これもハズレだ』 「次は私ね」 ピエロはマスクをとった。マスクの下は同じ顔だった。 そして何枚もマスクをとるが全部同じ顔だった 『お前の勝ちだ』 いつのまにか目の前にはピエロが 「そっそう。じゃあみんな帰ろう」 『その前に』 ピエロの手にはいつのまにか1本のバラが 『血のように赤いバラをどうぞ』 私はバラを受け取った 「さあ、みんな。帰ろう」 私達は入口まで走ったがピエロが追ってくることはなかった。 「あれ、おかしいなあ。ピエロが追ってこないぞ」 「まあいいじゃん。それよりも。もう帰ろう」 そしてその時は3人の身には何も起こらなかったが。その夜。祐一郎が部屋にいると。ガタガタと窓ガラスが激しく揺れていた。 「そういえば、ピエロが言っていたペナルティーってなんだったんだろ。殺される?まさかなあ」
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