第16夜 ピエロ

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そしてふと窓に視線をむけると。窓にはピエロの姿が映っていた。 「うわあ!」 祐一郎はびっくりしてその場所から離れた。 『よ!なんだよ!?びびるなよ』 ピエロは少し寂しそうな表情で祐一郎を見ていた。 「だって、なんで。お前、ここにいるんだ。」 『なんだよ。その目、怯えきってるじゃねえか。クックッ』 ピエロは不気味に笑っていた。 「びびってなんかない。っていうか何しに来たんだよ。お前」 『言ったろう。ゲームで負けた奴にはペナルティーを与えるって』 「ペナルティーってなんだよ」 ピエロは一瞬黙ったが 『その前に、窓に顔を近づけてくれ』 「なんでだよ?」 『いいから』 祐一郎はピエロの言うとおりに窓に顔をつけた 『よし、今からお前にペナルティーを与えてやる。』 ピエロは勢いよく窓ガラスを割った。 「ぎゃ!」 割れた窓ガラスの破片が祐一郎の顔のあちこちに刺さった。 「いてえ!いてえよ!」
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